力の時間積分(力積)としてのベクトルポテンシャルの定義

 基準点からある位置までの仕事を計算して、スカラーポテンシャルを求めるという話は良くある(というか、定義と言って良いかも)。しかし、基準時刻からある時刻までの力積を計算して、ベクトルポテンシャルを定義するという話が出て来ない。相対論的に考えれば空間と時間を対称に扱うのだから、このような定義があっても良さそうなのに、なぜのないのだろう?

 具体的な例として、電磁ポテンシャルで、スカラーポテンシャルの位置に関する微分(勾配)と、ベクトルポテンシャルの時間に関する微分の和(正式には両者にマイナス符号をつけたもの)が、電界となるということは、ベクトルポテンシャルを力積として定義しても良いということを示していないだろうか?