場の源となる粒子の質量について

 粒子が”中性”で場の源とならない場合、粒子の質量は粒子のみと言って良い。ところが粒子が場の源となっていて、その粒子が運動する場合、その粒子が源となっている場も引きずる。そうすると、その粒子の見かけ上の質量は、粒子のみだけでなく、その粒子が引きずっている場全体の”質量”も、その粒子の見かけ上の質量に含まれなければならない。すなわち、粒子が回りの空間と”つながり”を持っている場合は、粒子の境界がひろがる。あるいは境界を明瞭に決めることが難しくなる。

 また、ある粒子が源となっている場が、その場を通じて他の粒子に影響を与え、その他の粒子が源なる場もまたある粒子に影響を与える場合がある。このとき、ある粒子が運動をすると、他の粒子に影響を与え、さらに他の粒子からある粒子に影響が”返って”くる。このとき、ある粒子の見かけ上の質量を他の粒子から分離することは可能であろうか?この場合は分離することはできない、あるいは粒子を加速して”見かけの質量”を決定しなければならなくなる。